桜の花がまちを彩る春の訪れとともに、新年度がスタートしました。
同時に、これまで着々と進めてまいりました10年先、20年先の「未来につなぐ」新たなまちづくりへの準備が整い、いよいよ本格始動のときを迎えます。
まず、充実・強化を図るのは、人口減少や少子高齢化に歯止めをかけるための定住移住支援策です。本市が第6次総合計画に掲げている2026年時の目標人口は36,000人の維持。活力あるまちを「未来につなぐ」には何としてもこの目標を達成しなければなりません。
中でも特にこの課題に直面しているのが西部地域で、市の均衡ある発展につなげるためにはこのエリアの人口減少を食い止める必要があります。そこで、西部地域に特化した定住移住や創業、就農など各種支援制度を新設します。また、市内で暮らす新婚世帯や市内に住み市内事業者に就職し働きながら奨学金を返済される方(共に年齢等の該当要件があります)を支援する制度なども新設し、「住むなら宇土市、働くなら宇土市」の実現を目指してまいります。
これら支援制度の紹介を本紙4ページに掲載しておりますが、該当要件などの詳細はホームページをご覧いただくか、制度ごとの問い合わせ先に、お気軽にご連絡ください。
次に、国際競争力を見据えた台南市(台湾)との交流事業を本格稼働しました。3月12日から14日にかけて台南市を訪問し、市政府や商業會、旅行商業同業公會などを表敬したほか、本市と台南市との縁を結び、台南市で英雄とされ本市にルーツを持つ湯(坂井)徳章氏を顕彰する「正義と勇気の記念日セレモニー」に参加しました。
今後は、徳章氏を架け橋とした子どもたちの教育交流を始め、経済や観光分野において宇城市、美里町といった近隣自治体と連携して台湾からの観光客や台湾企業の誘致など、地域経済や観光分野での交流を発展させ「行くなら宇土市」の実現を目指します。
なお、台南市訪問の詳細は、次号の特集で報告します。徳章氏に関しては5月6日まで市庁舎の市民交流スペースで「湯徳章と台南」と題したパネル展を開催しています。是非ご覧ください。
また、商業や工業用地等の行政主導による土地開発では、企業等から進出先に選ばれるまちとなるよう、企業立地促進のための優遇制度を手厚くするなど、支援策の充実を図り「働くなら宇土市」の実現を目指します。
その他、定住移住や子育て支援の充実を図るための部署を新設するなど、市の機構の一部を見直します(詳細は、本紙10ページ参照)。
本市が「住むなら宇土市、行くなら宇土市、働くなら宇土市」として選ばれ続けるまちへの進化を遂げるためには、市民の皆様はもとより企業や各種団体の皆様との共創が不可欠です。共に「未来につなぐまちづくり」を躍動させてまいりましょう。皆様のご支援とご協力をお願いします。