適正体重をご存知ですか?
ご自分の適正体重はご存知ですか?適正体重とは,BMI(体格指数)が18.5≦BMI<25を示す体重のことを言います。痩せすぎも太りすぎも死亡リスクが高まります。適正体重を知り,基準から外れていないか定期的に確認しましょう。
適正体重とは
BMI(体格指数)が18.5 ≦ BMI < 25を示す体重のことです。
BMI = 体重(キログラム) / (身長(メートル) × 身長(メートル))
例えば、身長が160センチメートルの方の適正体重は
18.5 = 47.4キログラム / (1.6メートル × 1.6メートル)
25.0 = 64.0キログラム / (1.6メートル × 1.6メートル)
つまり、47.4キログラム以上 64.0キログラム未満となります。
目標とするBMIは年齢で異なります
年齢(歳) | 目標とするBMI(kg/m2) |
---|---|
18~49 | 18.5~24.9 |
50~64 | 20.0~24.9 |
65~74 | 21.5~24.9 |
75以上 | 21.5~24.9 |
目標とするBMIの範囲に入っているか、定期的にチェックしてみましょう!
※BMIは18歳以上を対象とした指標です。18歳未満の方は参考にしないでください。
宇土市の健康状態(令和元年度特定健診結果より)
令和元年の特定健診(国民健康保険の被保険者で40~74歳の方)結果から,受診者の約4割が20歳の時の体重よりも10キログラム以上体重が増加していることが分かっています。わずかなキロカロリーの積み重ねが体重10キログラム増加につながっていきます。
5年間毎日50キロカロリーを余分に摂取すると
40歳男性(163センチメートル、60キログラム、BMI 22.6)
1日必要エネルギー2000キロカロリーを継続した場合はそのまま
1日2050キロカロリーを5年間続けると+12.5キログラム
(50キロカロリー × 365日 × 5年 ≒ 90000キロカロリー)
たったの50キロカロリー分を1日に必要なキロカロリーよりも多く摂ってしまう,もしくは身体活動での消費が少なくなる生活を毎日続けると,5年後には12.5キログラムの体重増加につながります。活動量と食べる量が見合っているか否かは,毎日の体重測定で分かります。活動量と食べる量が見合っている場合は体重に変化はありません。体重が減っている場合は食べる量が活動量よりも少なく,増えている場合は活動量よりも多いことが分かります。体重測定の際は,食事等の影響が少ない朝食前に行うことをおすすめします。
隠れ肥満にご注意ください!
体重だけでは脂肪が多いのか筋肉が多いのかは分かりません。体脂肪がどの程度ついているかは体組成計で知ることができます。体組成計によって測定方法が異なるため正確に測定することは難しいですが,ご家庭の体組成計でおおよその体脂肪率を把握しておくことは大切です。体脂肪率の基準は女性が20~25%,男性が15~20%となっています。
体脂肪を1kg減らすためには…
体脂肪1キログラムは約7,200キロカロリーです。1か月で体脂肪を1キログラム落とす場合は,1日に約240kcal分食べる量を減らすか,食べる量は変わらずに身体活動・運動で消費する必要があります。
ごはん:150グラム
カップアイス:5/6個
ビール:中ジョッキ1杯
梅酒ロック:3杯
肉まん:3/4個
カレーパン:1個
日本酒:1合
焼き鳥:2本半(ぼんじり、鶏皮は1本半)
身体活動で240キロカロリーを消費するには…
身体活動で消費するキロカロリーは体重や活動内容によって変化します。体重が重い人ほど消費するキロカロリーは多いです。
消費キロカロリー = Mets × 0.0175 × 時間(分) × 体重(キログラム)
体重60キログラムの場合
歩行:80分、軽いジョギング:40分、ゴルフ:60分
Metsとは運動の強度を示したもので,安静時に消費するカロリーの何倍消費することができるかが分かります。例えば歩行をする場合,Metsは3.0であるため,安静時の約3倍のカロリーを消費することができます。身体活動・運動で消費できるエネルギーは内容と体重,時間によって異なります。普段の運動でどのくらいのカロリーを消費しているか,確認してみましょう。
適正体重を維持し,健康に過ごしましょう!