性的マイノリティへの理解を深めよう
人間の「性」は、からだの見た目だけで決められるものではなく、もっと複雑で多様です。
◆ 性の多様性は、次の4つの要素から知ることができます。
- からだの性:生物学的性
- こころの性:自分が自分の性をどう思っているかということ
- 好きになる性:恋愛や性愛の対象となる性別
- 性別表現:自分がしっくりくる自分自身の性の表現
◆ 性的マイノリティLGBTを知っていますか?
- L:レズビアン(女性を好きになる女性、女性同性愛者)
- G:ゲイ(男性を好きになる男性、男性同性愛者)
- B:バイセクシャル(性別に関係なく人を愛する人、両性愛者)
- T:トランスジェンダー(からだの性とは異なる性別を生きる・生きたい人)
「LGBT」という言葉は、性的マイノリティの総称としても使われており、上記以外にもさまざまな性的マイノリティの人がいます。
◆ 「言えない」「言わない」「気づいていない」あなたの周りにも性的マイノリティの人がいます。
性的マイノリティの人は、誰にも相談できず、家族にも隠して暮らしている場合が多いと言われています。民間会社の調査では、日本では性的マイノリティの人は13人に1人と言われています。性的マイノリティの人は「周囲にいない」のではなく、「言えない」、「言わない」、私たちが「気づいていない」ということです。
◆ 違いを尊重し、誰もが自分らしく生きられる地域を一緒につくっていきましょう
性的マイノリティの人は、周囲の誤解や無理解によって本来の自分らしく生きることができず、日常生活のさまざまな場面で困難に直面している場合があります。
学校や職場では、周囲の何気ない言動で傷ついている性的マイノリティの人がいるかもしれません。
こころの性、好きになる性は、自分の意思で選択したり、医療で変えられるものではありません。こうしたさまざまな性のあり方に対する理解を深め、認め合っていくことで、誰もが自分らしく生きられる社会をつくっていくことが大切です。
(参考資料:熊本県コッコロ通信、熊本県職員ハンドブック)